金曜日の旬な色 金色コーナー25
BeHappy789 BeSmart Friday
この時期、この季節の旬な話題、旬な物、こと、人をご紹介するコーナー。
今週は「季節の言葉」をピックアップしていきましょう。
先週の土曜日は春分の日の祝日。
この日を境に徐々に昼が長くなり本格的な春が始まります。
日本には季節を春夏秋冬の四つに分けるだけでなく、
「春分」のような四つの季節をさらに六つに分けた二十四節気。
そしてそれをより細かく分けた七十二候があって、
それぞれに気候の変化や動物、植物の変化を感じられる言葉があります。
現代では暦の関係で実際のリアルな時間を表していないこともありますが、
その言葉を聞けば、いよいよその時期がやってくるんだなぁ〜と思ってしまいます。
季節の言葉と言えば、
俳句の世界に「季語」というのもが存在します。
「サラリーマン川柳」のような「川柳」ではマストではありませんが、
俳句では必要なものとなっています。
同じ五•七•五でも少し趣が異なりますね。
季語は、ただ季節を表すだけでなく、
連想される心情やイメージも表現しているんだそうです。
例えば「桜」という季語一つ、
ただ単に「春」だけなく「春の喜び」や「散って行くはかなさ」
という気持ちも含まれているということです。
俳句の世界の奥深さを感じてしまいますね。
春の季語。少しご紹介しましょう。
まずは「長閑(のどか)」という言葉。
暖かな光が降り注ぐ春の日は静かでのんびりとしているので、
時間がゆったりと流れ落ち着いた様子や心がのびのびとして、気持ちがいい。
という時に使う季語だそうです。
こんな素敵な言葉もあります。
「風光る」。
春も深まってくると日差しが次第に強くなり、
吹く風さえキラキラと光り輝くということから、この言葉が生まれたようです。
日差しの明るさに草も木も人も物もすべてがきらめき、
春に抱く希望を例えることもあるようです。
さらには「山笑う」。
山の木々が芽吹き、花が咲き、
次第に山が色づく様子を朗らかに笑う人に例えて山が笑うと表すそうです。
なるほど!と思ってしまいますね。
先日手にした「日本のたしなみ帖 季節のことば」には
その他多くの季語が紹介されていました。
その季語を見ているだけでもそれぞれに言葉の深み、味わいを感じることができます。
四季を持つ日本とそこに生まれた季節の言葉、
俳句の世界のみならず私たちの生活にも大切に使っていきたいものですね。
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